企業PRの手段として、動画制作はすっかりお馴染みとなりました。商品を手に取る前に、その特徴を事細かに知ることができるのは、会社にとっても利用者にとっても手軽で、嬉しいものです。不動産業者なども、内覧会代わりに動画で家の中を紹介する、といった手法も増えてきました。しかし、あれも紹介したいこれもPRしたいと、動画内にパンパンに詰め込んで、やたら長い動画制作を行ったりしていませんでしょうか。

これは、かえって逆効果となってしまいます。大手の動画投稿サイトなどでは、見たい動画が始まる前に、CMが流れることがあります。実際に、ご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。そして、そのCM動画の隅っこを見れば、あと何秒後にスキップできます、と記されていることが分かるでしょう。

つまり、飛ばされることを前提として、web上のCMは作られているのです。これでは、いくら懇切丁寧なPR動画を作ろうとも、あまり意味はありません。そこで、今の時代の動画制作のコツとしては、できるだけ短く、そしてできるだけインパクトを持つものに、ということがいえます。SNSで話題の動画というものは、どれもこれらの条件を満たしているものです。

たとえば、昔からある動物や赤ちゃんなどのアクシデントものや、トリックや騙し絵を使ったものも人気です。そこに、社名なり商品なりを入れて、インパクトのある10秒程度の動画を作ることが、もっとも理想的といえます。そのようなPR動画ができたならば、会社の公式アカウントで紹介し、さらに、同じ傾向性のものを定期的に上げられるようになれば、会社そのもののファンも増え、売上の大幅向上も見込めるのです。