商品のCM、会社の紹介、研修用の教材など、企業が映像制作を専門業者に依頼するケースは意外と多くあります。こうした視覚情報が人々に与える影響は大きいため、決してないがしろにできるものではありません。しかし、こうした場合、仕事は専門家にまかせれば大丈夫だろうと制作会社に丸投げするケースが多く見られます。映像制作会社は技術を持っていてもどのようなものを求められているかがはっきりしなければ、企業側が満足いくものを作ることはできません。

単に、この商品のCM映像を作ってくれと言うだけでは不十分なのです。制作会社に仕事を依頼する前にまず、こちらのビジョンを明確にしておかなければなりません。Aという商品のCM映像を作ってほしいのであれば、Aのどういう部分をアピールし、どういったイメージの映像がほしいのかをあらかじめ明確にしておく必要があります。それがまとまれば、次は制作会社選びです。

会社にも撮影が強い、編集が強いなどそれぞれ得意な分野があり、経験が豊富なジャンルも違います。企業側としてはそれらの制作会社から自分たちが求めるビジョンを形にしてもらうには、どの制作会社に頼むのがよいか決めなければなりません。その判断材料として一番確実なのは、それらの会社が過去に作った映像作品を見てみることです。会社のホームページに行けば、過去の仕事の実績が掲載しています。

実際の映像を見て、そのクオリティ、映像センス、テンポ、映像制作に対するこだわりなどをチェックしてみましょう。そうして、こちらが求める映像を制作してもらうにふさわしいかよく吟味することが大切です。